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2026.10.17
【連載シリーズ(第7回/全10回)】「人事評価を"人づくり"のエンジンに ― 制度はある、問題は運用だ」

【第7回】評価を育成につなげる「×2の原則」


人事評価の結果を、どのように人材育成に活かすか。


ここが多くの組織でつまずくポイントです。


「評価はしたものの、その先が…」という声をよく聞きます。


ここで覚えておいていただきたいのが「×2(かける2)の原則」という考え方です。


一つ目の「×2」は、成果を「量」と「質」の両面で見ることです。


「たくさんこなした」だけでも、「丁寧にやった」だけでもなく、両方の観点から仕事ぶりを評価する。


そうすることで、フィードバックが具体的になり、部下にとって次に何を意識すべきかが明確になります。


二つ目の「×2」は、長所と育成ポイントの両方を必ず伝えることです。


良い点は「4評価」の事実として具体的に伝え、標準化(他の人にも広げる)や更なる向上を目指す。


改善すべき点は「2評価」の事実として伝え、具体的な対策を一緒に考える。


ここで陥りがちなのは、「良い点は軽く触れて、改善点ばかり指摘する」というパターンです。


これでは部下のモチベーションは下がる一方です。


逆に、「改善点には触れず、良い点だけ伝える」のも育成になりません。


長所の強化と育成ポイントの改善。


この両輪を回すことが、評価を「点数づけ」から「育成」へと変えるカギです。


面談の場で部下に伝えるとき、事実に基づいた長所の指摘は最高の「承認」になります。


「あのとき、あの対応は素晴らしかった」と具体的な事実を挙げて認められた経験は、部下の中にしっかりと残ります。


それこそが、評価を通じた人づくりの本質です。

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