プライバシーポリシー
トップページ > お知らせ一覧 > 【連載シリーズ(第2回/全10回)】「人事評価を"人づくり"のエンジンに ― 制度はある、問題は運用だ」
2026.09.12
【連載シリーズ(第2回/全10回)】「人事評価を"人づくり"のエンジンに ― 制度はある、問題は運用だ」

【第2回】人事評価の本当の目的は「人材育成のカルテ」をつくること


人事評価は何のためにあるのか。


この問いに対して、「給与や賞与に差をつけるため」と答える方は少なくありません。


確かに処遇への反映は重要な機能の一つです。


しかし、それだけが目的であれば、評価は「査定」に過ぎず、評価される側のモチベーションにはつながりません。


人事評価の本質的な目的は、「人材育成のカルテ」をつくることにあります。


一人ひとりの職員について、「あるべき姿」と「現状の姿」を照らし合わせる。


そこから、その人の「強み(長所)」と「伸ばすべき点(育成ポイント)」を明確にする。


強みは標準化して組織に広げ、さらに伸ばす指導をする。


育成ポイントは具体的な改善策とともにフィードバックする。


これが人事評価の基本機能です。


評価は「点数をつける」ことがゴールではなく、「育てるための出発点」なのです。


この観点に立つと、評価の精度を上げることの意味も変わってきます。


精度の高い評価とは、単に正しい点数をつけることではなく、「何を」「なぜ」そう評価したかを、事実に基づいて説明できることです。


それが部下への説明責任を果たすことになり、納得感につながります。


人事評価を「査定の道具」から「育成のカルテ」へ。


この意識転換が、制度を活かす第一歩になります。

ページトップへ