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2026.07.18
【連載シリーズ(第4回/全10回)】「令和の人づくり ― 組織を強くする人材育成の本質」

【第4回】OJTが機能しない本当の理由 ― "多忙サイクル"を断ち切る


人材育成の中心は研修ではなく、日々の仕事の中にあります。


いわゆるOJT(On the Job Training)、つまり上司が部下に仕事を通じて教えることです。


教育ニーズの大半は、このOJTと自己啓発によって満たされると言われています。


ところが、「うちはOJTでやっています」と言いながら、実態としてOJTが機能していない組織は少なくありません。


その最大の原因が、「多忙サイクル」と呼ばれる悪循環です。


忙しい → 教える余裕がない → 部下が育たない → 任せられない → 結局自分でやる → さらに忙しくなる。


このサイクルにはまると、上司の負担は増え続け、部下はいつまでも成長できません。


組織として人材育成を語りながら、現場では真逆のことが起きているわけです。


しかし、OJTは特別な時間を設けなくても実践できます。


指示を出すとき、報告を受けるとき、一緒に会議に出たとき、計画を立てるとき、出張に同行するとき。


日常のあらゆる場面がOJTの機会です。


大切なのは、上司が「この瞬間も育成の場だ」という意識を持って日々の業務に臨むことなのです。


令和のOJTで特に意識したいのは、「対話」の質です。


一方的に答えを教えるのではなく、「この件、どう思う?」「なぜそう判断した?」と問いかける。


その一言が、部下の「考える力」を育てます。


忙しさを理由に教育を後回しにすることは、未来の忙しさを自ら生み出しているのと同じです。


多忙サイクルを断ち切る第一歩は、上司自身が「育てることは自分の仕事だ」と腹をくくることにあります。


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