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2026.07.11
【連載シリーズ(第3回/全10回)】「令和の人づくり ― 組織を強くする人材育成の本質」

【第3回】学びの基本は「自己啓発」― でも放っておいても育たない


人材育成と聞くと、研修やセミナーを思い浮かべる方が多いかもしれません。


しかし、育成の土台にあるのは「自己啓発」です。


自己啓発といっても、難しい専門書を読むことだけを指すわけではありません。


その本質は、「日々の仕事への向き合い方」にあります。


同じ仕事をしていても、言われた通りにこなす人と、「もっと良い方法はないか」と自分で考え、工夫し、改善しながら取り組む人がいます。


この違いが、数年後に大きな差となって表れます。


「よく学ぶ人は放っておいても伸びる」と言われますが、それは本を読んでいるからではありません。


仕事そのものを学びの機会として捉え、「読む、聴く、観察する、議論する、そして考える」を日常的に実践しているからです。


ただし、現実には「放っておけば全員が自発的に学ぶ」とはなりません。


何をどう学べばいいかわからない人もいれば、学ぶ必要性を感じていない人もいます。


「自己啓発が大事だ」と号令をかけるだけでは不十分なのです。


だからこそ、自己啓発を支える仕組みが必要です。


たとえば、一人ひとりに合った学びの方向性を示す「個別育成計画」。


気軽に学べるオンライン学習の活用や、業務時間内に学びの時間を確保する「ラーニングタイム」の導入。


日報や振り返りシートに「今週の学び」欄を設けるだけでも、内省の習慣づくりにつながります。


自己啓発の促進に必要なのは3つ。


「何を伸ばすべきか、本人に自覚させること」


「学び方を具体的に示すこと」


「将来のキャリアパスと紐づけること」です。


「学べ」と命じるのではなく、「学びたくなる環境」をつくる。


それが、組織にできる最も効果的な自己啓発支援です。


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