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2026.02.28
【自治体版】新入職員のモチベーション管理~住民対応の壁を乗り越え、定着率を上げる3つのポイント~

「新規採用職員が配属後すぐに元気がなくなってしまう」
「窓口でのクレーム対応や、厳しい住民対応で自信を失っている様子が見られる」


こうした状況は、多くの自治体で起きています。新入職員は、複雑な法令・制度への戸惑い、住民対応への不安、公務特有の厳格さなど、民間企業とは異なる壁に直面します。


モチベーションの低下は、早期離職に直結します。本記事では、自治体特有の現場課題を踏まえ、新入職員のモチベーションを維持・向上させるための3つのポイントを解説します。



なぜ自治体の新入職員はモチベーションが下がりやすいのか


自治体の新入職員がモチベーションを失いやすい背景には、以下のような要因があります。


✅法令・制度の複雑さへの戸惑い:根拠法令、条例、規則、要綱など、業務の全てに法的根拠が求められ、「覚えることが多すぎる」と圧倒される

✅住民対応のプレッシャー
:怒りや不満を抱えた住民への対応、理不尽なクレームへの対応で精神的に疲弊する

✅ミスへの厳しさ
:公金を扱う立場として、小さなミスも許されない雰囲気に萎縮してしまう

✅やりがいの見えにくさ
:ルーチン業務が多く、「自分の仕事が住民の役に立っているのか」が実感しにくい


これらの壁を乗り越えさせるために、上司や先輩によるモチベーション管理が不可欠です。



ポイント①:段階的な目標設定~「できた」を積み重ねる~


新入職員には、短期目標と長期目標を明確に設定してください。


短期目標の例(1日~1か月)


「窓口での住民票発行を、先輩の補助なしで5件こなす」
「電話対応で、基本的な問い合わせに自分で回答できるようになる」
「担当業務の根拠法令を3つ、条文を見ながら説明できるようになる」


長期目標の例(半年~1年)


「担当業務を一通り独り立ちする」
「住民説明会で、簡単な制度説明ができるようになる」
「他部署との連携業務を、スムーズに進められるようになる」


目標はSMART(具体的・測定可能・達成可能・関連性が高い・期限がある)であることが重要です。


自治体特有のポイントとして、「住民に感謝された経験」を目標に含めることも効果的です。例えば「住民から『ありがとう』と言われた場面を月に1回報告する」といった目標は、やりがいの実感につながります。



ポイント②:ペース配分の調整~焦らせず、着実に育てる~


新入職員は「早く一人前にならなければ」と焦り、無理をしがちです。特に自治体では以下のような場面で過度なプレッシャーを感じやすくなります。


✅窓口が混雑している時に「自分が遅いせいで住民を待たせている」と自分を責める

✅住民からの質問に即答できず、「勉強不足だ」と落ち込む

✅年度末・年度初め、確定申告時期など繁忙期に「周りに迷惑をかけている」と感じる


上司や先輩は、新入職員のペース配分を適切に管理してください。


具体的な声かけ例


「窓口対応は正確さが最優先。時間がかかっても大丈夫」
「わからないことは当然。住民には『確認してすぐお伝えします』と伝えればOK」
「この時期はベテランでも忙しい。焦らず一つずつやろう」


また、仕事量の確認は「できているか?」ではなく「どれくらい進んでいる?」という聞き方にしましょう。新入職員が正直に状況を報告しやすくなります。



ポイント③:壁にぶつかった時のフォローアップ~失敗を成長に変える~


新入職員は、住民対応での失敗やクレーム、書類のミス、上司からの叱責など、心が折れる場面に必ず直面します。この時のフォローアップが、定着率を大きく左右します。


問題解決だけでなく、感情のケアを


失敗が起きた時、多くの上司は「何が原因か」「どう対策するか」という問題解決に注力します。しかしそれだけでは不十分です。


新入職員は失敗によって、自信や自尊心を大きく傷つけられています。 特に住民から厳しい言葉をかけられた時や、上司の前でミスをした時は、「自分は公務員に向いていないのでは」と感じてしまいます。


フォローアップの具体例


✅まず話を聴く:「大変だったね。どんな状況だったか教えてくれる?」

✅感情を受け止める
:「住民に怒られたら、誰だって落ち込むよ」

✅失敗を相対化する
:「実は私も新人の時、同じミスをしたことがある」

✅ポジティブな言葉をかける
:「失敗は成長のチャンス。次はこうすればいいだけ」

✅信頼を伝える
:「あなたなら必ず乗り越えられる。一緒に頑張ろう」


また、成功体験を積極的に認めることも重要です。


「今日の窓口対応、すごく丁寧だったね」
「住民の〇〇さんが、あなたの対応を褒めていたよ」
「この書類、ミスがなくて完璧だった」


小さな成功でも言葉にして伝えることで、新入職員は自己肯定感を取り戻し、モチベーションを回復させます。



まとめ


新入職員のモチベーション管理は、自治体全体の定着率と組織力に直結します。


✅段階的な目標設定で「できた」を積み重ねる

✅無理をさせず、着実に育てるペース配分

✅失敗を成長に変えるフォローアップ


この3つを意識することで、新入職員は「この自治体で長く働きたい」と思えるようになります。


新入職員は、将来の住民サービスと地域を支える貴重な人材です。上司・先輩が温かく見守り、育てる文化を作っていきましょう。



【最後までお読みいただき誠にありがとうございます】


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