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2026.09.26
【連載シリーズ(第4回/全10回)】「人事評価を"人づくり"のエンジンに ― 制度はある、問題は運用だ」

【第4回】目標管理(MBO)が形骸化する3つのパターン


多くの組織が目標管理制度(MBO)を導入しています。


しかし、「制度としてはあるが、実質的に機能していない」という声も少なくありません。


目標管理が形骸化するパターンには、3つの共通点があります。


第一に、「ブレークダウンの不在」です。


目標管理の核心は、組織全体の目標が各部門・各個人へと連鎖していくことにあります。


上位目標を受けて、「誰が」「何を」「どこまで」担うかを明確に分担する。


この連鎖がなければ、個人の目標は組織目標と無関係な「自分の仕事リスト」になってしまいます。


第二に、「達成基準のあいまいさ」です。


「○○に取り組む」「○○の推進」といった目標では、達成したかどうかを誰も判断できません。


「いつまでに」「どの程度まで」を具体的に設定することが不可欠です。


数値で示せるものは数値化し、数値化が難しいものは「完了した状態」を言葉で定義しておく。


この一手間が、期末の評価を大きく変えます。


第三に、「期初に立てて期末に振り返るだけ」のパターンです。


目標管理の本来の姿は、目標達成のプロセスにおいて、創意工夫や改善、新たなトライアルを通じて業務レベルを向上させることです。


期中の進行管理と上司からのフォローがなければ、目標管理は「年2回の書類仕事」に成り下がります。


目標管理は「管理のための管理」ではなく、「業務と人材の成長を促すエンジン」です。


形骸化を防ぐ鍵は、日常の中に目標管理を埋め込むことにあります。

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