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2026.09.19
【連載シリーズ(第3回/全10回)】「人事評価を"人づくり"のエンジンに ― 制度はある、問題は運用だ」

【第3回】エンゲージメントは「1.5メートルの距離」でつくられる


近年、「エンゲージメント」という言葉をよく耳にするようになりました。


日本語に訳せば「働きがい」。


職員が組織に対して感じる愛着や、仕事への前向きな姿勢を指します。


エンゲージメントが高い組織は、離職率が低く、生産性が高く、住民や顧客へのサービスの質も高いことがわかっています。


では、エンゲージメントはどうすれば高まるのか。


研究によると、次の4つの要素が鍵を握ります。


一つ目は「1.5メートル以内の人間関係」。


つまり、直属の上司や身近な同僚との日常的な信頼関係です。


二つ目は、自分の仕事と組織の方向性がつながっている実感。


三つ目は、自分の仕事が重要だという認識。


そして四つ目が「承認」、つまり自分の仕事ぶりを認められているという感覚です。


この4つをよく見ると、すべてに深く関わる仕組みがあることに気づきます。


それが「人事評価とフィードバック面談」です。


適正な評価と丁寧なフィードバックは、上司と部下の信頼関係を築きます。


目標管理を通じて、自分の仕事と組織目標のつながりが明確になります。


評価の中で、自分の貢献が言葉にして認められます。


つまり、人事評価は単なる制度ではなく、エンゲージメントを生み出す最も身近な仕組みなのです。


高い研修費をかけた特別なプログラムよりも、日々の評価と面談の質を上げることが、実は最も効果的な「働きがいづくり」です。

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